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写真3 |
次に、レイヤードのタイプ別に具体的に説明します。初心者の方は、初めからウェアを揃えるのも大変ですので、指導員の意見を聞きながら、あるもので代用するのが良いと思います。
水の飛沫や風をシャットアウトするために、一番外に着用するものです。パドリングジャケット等があり、生地は防水性に優れています。水の浸入を極力防ぐために、手首・足首・胴回りにネオプレンを使って密封性を図ったものが多いようです。下半身も、防水性のあるパドリングパンツ、ネオプレーンのタイツ等が良いでしょう(写真3)。初心者の方は少なくとも、化繊のズボンにしましょう。後述しますがジーパン等、木綿のズボンは厳禁です。
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写真4 |
いわゆる中間着。濡れても水を吸ったり含んだりしにくい、化学繊維を起毛させたパイル地のものが良いでしょう(写真4)。木綿のトレーナーやスウェット等は厳禁。いったん水に濡れると水を吸ってしまい、且つ乾きが遅く、体に絡み付くように動きを妨げながら急激に体温を奪っていくからです。木綿はアウターにもインナーにも厳禁です。 |
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写真5 |
一番内側に着るいわゆる肌着です。やはり化繊が良いのですが、オーロン等の登山用は撥水性や非吸水性はOKなものの、保温性がいまいち。今パドリング用として注目されているのは、ホットカプセル(写真5)と呼ばれる新素材です。特殊起毛させた、ストレッチ性のあるジャージ生地に特殊チタンコーティングを施したものです。温熱・保温・通気性という条件をクリアしている優れものです。初心者の方も少なくとも水着は用意して下さい。 |
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写真6 |
ラッシュガード(写真6)と呼ばれるTシャツがあります。真夏に1枚で着るもので、化繊で出来ており表面に超撥水加工がされています。ウェットスーツは、頻繁に水に浸かる可能性のあるパドリングに適しています。素材自体の保温性と浮力、衝撃吸収性が非常に高いものです。ロングジョン・ワンピース・ベストとロングパンツ等色々なタイプがあります。
以上、詳細はカヌー専門店等で相談するのが良いと思います。
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