ロール便り:技術レベルの認定(案/仮称)について@強化部より

 まだまだ寒い日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。役員会では来シーズンのクラブ活動について、いろいろとその内容を検討しているところです。
 検討内容の一つが『遠征ツーリング』。来シーズンは4月から10月までの毎月1回、計7回の『遠征ツーリング』を予定しています。基本的には技術的に難しくなく、プール等でのスゥイープストロークやフォワードストロークといった基礎練習を行った方なら誰でも楽しめる場所を選んでいます。
 しかし、初めてのツーリング参加はやはり緊張するものです。『自分の技術で無事に川を下れるのだろうか』、『沈して他のメンバーに迷惑をかけるのではないか』・・・etc。
 最初は誰でも考えます。いくら周囲の仲間が大丈夫と声を掛けてくれたとしても、自分自身が納得しなければこの不安は拭い去ることができないことでしょう。でも、客観的に自分の技術レベルを知ることができれば多少は不安を減らすことができるのではないでしょうか。
 そこで、役員会では来シーズンから『技術レベルの認定』を行うことを考えています。内容は別記のとおりですが、おおむね『レベル1』の認定を受けた方であれば『遠征ツーリング』に参加して充分に楽しめるとお考え下さい。
 また、この『技術レベル認定』については当初「一人でも多くの方のツーリング参加」を目的に検討が始められましたが、現在既に日常的に川に出ている方々にとっても具体的な練習目標としての利用ができるのではないかということから、『レベル2』以上についても設定をしています。
 『技術レベルの認定』についてはあくまでも、より多くの方に自信をもってパドリングを楽しんでいただきたいということが目的ですので、認定は強制されるものではないと考えています。また認定を受けなければツーリングに参加できないということもありません。認定を受けるかどうかはクラブ員各自の選択にお任せすることになります。
 最初にも書きましたがこの『技術レベルの認定』の内容についてはまだ検討途中であり、その内容についても多くの見直しが必要です。特に各レベルの条件として出てくる制限時間や川の流速、カヤックの移動距離については仮定の数字です。
 今後実際に水上にカヤックを浮かべて実測値を基に設定する予定です。今回ここに載せた内容はあくまでも『イメージ』としてご覧下さい。(ご意見等ございましたら役員宛てご連絡をお願いします)

レベル1 静水で直進できること
プール等の静水域で15秒以内に20mを直進する。振れ幅はコース中心より左右にそれぞれ1m以内。(条件1)
条件1は2回連続して達成しなければならない。
静水域で安全に沈脱することができる。(条件2)
条件1、条件2を合わせて達成することで認定。
レベル2 緩やかな流れの中での漕ぎ上がり、およびフェリーグライドができること
穏やかな流れ(木切れ等を浮かべ、その流れる速さが1m/秒以上)の中で30秒以内に20m以上を漕ぎ上がる。振れ幅はコース中心より左右にそれぞれ1m以内。(条件1)
条件1は2回連続して達成しなければならない。
上記と同等の流速で幅15m以上をフェリーグライド。スタート地点より上流、下流にそれぞれ1m以内の範囲で移動しゴールする。(条件2)
条件2は左右両岸から連続して行い共に成功しなければならない。
条件1、条件2を合わせて達成することで認定。
レベル3 早い流れの中での漕ぎ上がり、およびフェリーグライドができること、さらにセルフレスキューができること
早い流れ(木切れ等を浮かべ、その流れる速さが2m/秒以上)の中で30秒以内に20m以上を漕ぎ上がる。振れ幅はコース中心より左右にそれぞれ1m以内。(条件1)
条件1は2回連続して達成しなければならない。
上記と同等の流速で幅15m以上をフェリーグライド。スタート地点より上流、下流にそれぞれ1m以内の範囲で移動しゴールする。(条件2)
条件2は左右両岸から連続して行い共に成功しなければならない。
上記と同等の流れの中でのロール、或いは沈脱ができる。沈脱の場合は最寄の岸まで一人で安全に艇、パドル等を運ぶことができる。(条件3)
条件1、条件2、条件3を合わせて達成することで認定。
レベル4 レベル3までの内容を達成し、かつ他の者のレスキューを手助けできること
他者が沈脱した場合等、的確なアドバイスを行い、パドル等の装備品や艇、沈脱者を安全に最寄の岸まで誘導することができる。
「レベル3」までの内容を達成し、かつ上記条件を満たせば認定。

横山強化部長
横山強化部長

編集後記

 暖かくなってきたら、いよいよクラブ行事のはじまりですね。プール開き、総会、そしてツーリング・・・。今年度第一回目の久慈川ツーリングの参加申込、詳細問合は太田さんまでお願いします。
 ロール便りでもご紹介したように、役員会では「より多くの会員の方にツーリングに参加して楽しんでいただきたい」と思っています。もし「ツーリングには行ってみたいが、こういう面が心配だ」「こんな行事を計画してほしい」などご意見がありましたら、どしどしお聞かせ下さい。お待ちしています。
 ところで、最近はパソコンや携帯電話などでメールのやりとりをする人が増えてきましたよね。さほど緊急な用件ではない場合、メールの方が連絡しやすかったりします。カヌークラブでは現在、30名ほどのアドレスがわかっています。今回「Subject:パドタマVol.28発送します」のメールを受信していないけれどアドレスを持っているという方、もし差し支えなければ udana@gol.com(宇田)までご連絡いただけないでしょうか。
 それでは、2002年度もどうぞよろしくお願いいたします!

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