エディ便り:2007年度を振り返って@竹森会長より

 2007年度の活動を数字で振り返ってみれば、4月から10月のハイシーズン中におおよそ32日間の活動をしています。 登録クラブ員は46名です。プール開放、そのほか予定以外の活動、懇親会、 シーズン終了以後の役員会等を含めますと年間40日を超える活動になります。 6名平均の参加があったと想定して、延べ日数240日、クラブ員一人あたりの年間活動は5.2日の計算になります。 最終的な数字が手元にありませんので、これがおおよその数字になります。 そして5月のこどもまつりなどの、一般の方の御参加を含めますと年間1800人以上の人達が私たちと行動したことになります。 1年52週です。一口に40日と言っても、勤労者が年間40日間目的を定めて活動をするのは並大抵のことではありません。 趣味とはいえ、ご協力下さいました皆さんの努力にお礼申し上げます。
 2007年度は“みんなで楽しく、一回は運営に参加しよう”を目標にして活動してまいりました。 役員主体の活動運営から、クラブ員のみなさんが企画や運営に参加して頂ける活動を実践し、 “わいがや”で内外に垣根の低い活動を心がけて参りました。 夏に実施出来た、愛宕小学校や多摩中学校とのカヌー体験教室はまさに、皆さんからご提案いただき、 皆さんが中心になって運営していただきました。
 2008年度もこの目標を継続させていただき、 クラブ員のお一人お一人に運営していただくクラブになることを心がけて活動して参ります。 皆さんが企画するプロジェクトの提案をお待ちしております。
 2008年度は創立20周年を迎えます。振り返ってみますと、 当初は現在のように年間計画を決めてその通りにできていた訳ではありません。 何でも全員で決めるような形でした。川やキャンプへ行く直前に計画し準備して出発していました。 パドリング技術もロールも自分達で練習メニューを作り進んできました。 ロールが出来るようになるまでに3年、川へでるまでに3年、長い間プールでの練習をしていました。 プール以外の水に出て初めて知った恐ろしさが蘇ります。 怖いのは水よりも風でした。静水であっても風が強ければ動きがとれません。 そんな体験を通して、“自分の安全は自分で守る”ことを、身にしみて分かるようになりました。 それがこのクラブの大前提として引き継がれてきました。 自分の身の安全を人に委ねない。自然を相手にしたスポーツの原則です。 大きな事故もなく長く続いて来たのは“自分のことは自分でする”ことがクラブの中で共有されてきた証しと存じます。
 クラブ全体としては背伸びをせず、“自分達で出来ることをする”ことが大原則だと存じます。 今年も、集う仲間と、安全で楽しいカヌーが出来ることを喜びに存じます。
 現在皆さんがここに集うことができるのは、過去があって現在があるからです。 そして皆さん自身が将来のクラブ員になる人に繋がります。つきなみではありますが、 この節目に“原点に返る”を2008年度のキーワードにしたいと思います。 今はクラブを離れている人も一緒につどい、将来につながる記念事業ができるといいですね。ご提案をお待ちしています。
2008年3月 竹森清貴

竹森さん 竹森さん


ロール便り:これだけは揃えたいパドリングウエア(後編:春秋のウエア)@普及部・岩越より

 パドタマ51号に続き、現在の当クラブでの活動の殆どに対応できる、 最低限必要なウエアについて、私の考えを紹介したいと思います。
  前回と今回で、基本的なウエアを一通り網羅できているはずです。 各自のプレイスタイルによって、必要性や優先順位は違って参ります。 前回、今回のロール便りを参考の上、必要な品物を考えてみて下さい。 失敗する前に、有識者にアドバイスを求めることを忘れずに! それから、特に身体に密着するウエアにつきましては、必ずお店でのフィッティングを! (※写真で紹介しているウエアは一例です。色々なメーカ・製品がありますので、自分に合うものを幅広く探してみましょう。)

@ストレッチ系ウエア
ジオライン Men's
ジオライン Men's
【モンベル \3,400】
前回紹介したラッシュガードは、インナー、アウター両方を兼ねられるものの、 完全撥水・速乾ではないため、より暖かさを求めたい方のインナーには適さない場合があると述べました。 また、真冬にも漕ぎたいヒトにとっても不向きです。 これらの弱点を補うための加工が施されている「ホットカプセル」や「サーマルストレッチ」と呼ばれる高機能インナーウエアがあります。 これらは価格も性能もピンキリ。だんだんと勉強しながらチョイスするウエアだと思って下さい。 比較的安価なものに「ジオライン」という多目的の高機能インナーウエアがあります(主にウインタースポーツや登山に使用)。 まずは、前回紹介した化繊のTシャツ(長袖)から試すことをお勧めします。
パドリングシューズ ショート
パドリングシューズ ショート
【モンベル \4,725】


Aパドリングシューズ
初めの一足としましては、前回紹介したようにウエット系の素材を用いたシューズを、オールシーズン用として揃えるのが得策です。 それでも、どうしても足先が冷たい場合には、フリース地など吸水しない布地のソックスを買い足すことで、保温性がぐっと高まります。

 ここから先は春秋、および水温が低く
 リスクのある夏の川で必要なウエアの紹介です。

Bウエット系ウエア
ウオータースポーツ全般で使われている「ウエットスーツ」は、ネオプレンと呼ばれる合成ゴム素材の類で作られています。 この素材は、高い保温性、クッション性、浮力を持っているため、まさにカヤッカー向けのウエア素材といえます。 大気中の保温性はもちろんのこと、水中ではネオプレンと肌の間に薄い水の層を作り、それを体温で温めることで高い保温性を発揮します。 この原理から想像がつくかと思いますが、サイズの大きなウエット系ウエアを身につけた場合、 ネオプレンと肌の間の水に流れができるため、保温効果が著しく低下します。 極力ぴったりしたものを購入し、着られなくなるギリギリの体型まででセーブする・・・ のがベストということになります(ある意味これが一番難しいですね・・・)。 また、男性用、女性用でフォルムが全く異なり、誤ると保温性が著しく低下します。 念のためこの点にもご注意下さい。 このウエアについても、素材の機能や、サイズのオーダーの仕方で価格は色々です。 今回は形状の違いのみ説明させて頂きます。

パドリング タンクトップ Men's
パドリング
タンクトップ Men's
【モンベル \6,300】
1) トップ
心臓をはじめ、保温が必要な多くの内臓器官を集めている上半身胴体を保温するウエアです。 安価な素材のウエアを選択する場合、どうしても十分な保温効果を得るには厚手になります。
パドリングタイツ Men's
パドリングタイツ Men's
【モンベル \13,500】
パドリングでもっとも運動する肩関節の邪魔にならないよう、ベストタイプの形状が定番です。 近年、薄手の高機能なネオプレン系素材が比較的求めやすい価格に収まってきており、 上腕まで袖があるタッパタイプ、手首まで袖があるスリーブトップを選択する人も増えています。

2) ボトム
下半身を保温するウエアです。 内腿〜脚の付け根付近には、皮膚近くに大きな血管が走っており、この部位の保温は体温低下を防ぐ重要なポイントになります。 ショートパンツタイプのボトムもありますが、これは四季を通じて川に出かけ、つねに快適に漕ぐ必要性のある、 限られた方(インストラクターや選手)が選択するウエアだとお考え下さい。


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