ストリーム便り:富士川ツーリングの報告@普及部 宇田より
2003年5月25日(日)
参加者:相見、青木、宇田親子、浦辺、遠藤夫妻、太田、小沼、北村、小海夫妻、芝田親子、大塔、高山、谷口、徳村、永江、中尾、西村、横山(22名)

 山梨県の富士川へ、日帰りの遠征ツーリングに行ってきました。日帰りということもあり早朝4:00に多摩センターを出発。6:30には現地に到着し、8:30ツ−リングスタート。
 富士川は、最上川(山形県)・球磨川(熊本県)と並ぶ日本三大急流の一つといわれています。しかし今回のコースは、初級者でも下れる上流部分。同じ川でも場所によって表情が違います。
 前回の気田川が中止になったため、この遠征ツーリングが“今年初めて”または“生まれて初めて”という人を含め、総勢22名で賑やかに漕ぎ出しました。
 以前と流れが変わったらしく、1つぐらいしかないはずの瀬は5つぐらいに増えていました。川幅が広い瀬、本流がカーブしている瀬、終わったと思ったらまだまだ続く長い瀬…。初級者の方々には思いがけずスリリングだったとか思いますが、みなさん力強いパドリングで瀬を乗り越えました。始めは緊張していたようですが、終わる頃には達成感を感じたのではないでしょうか。
 10:50にゴールした後、本栖湖へ移動して湖畔でお昼ご飯。朝の出発がかなり早かったのですが15:45には体育館に到着できたので、後々の行程を考えると良かったかと思います。 
富士川ツーリング 富士川ツーリング 富士川ツーリング
スタート 横山さんからのレクチャー中 本栖湖の湖畔でお昼ごはん

ストリーム便り:長良川+木曽川ツーリングの報告@遠藤哲さんの投稿文です

 6月6日(金)多摩市総合体育館に参加者10名が集まりました。そうですこれから長く、楽しく、恐ろしい、長良川&木曽川パワフル&ダイナミックツーリングがスタートしてしまうのです。10時にはスタートしたのですがそれまでに皆さんにいろいろとおどかされ、まだオレには長良川は早いか、どうして「行く」なんて言っちゃったんだろう?大丈夫か?今からやっぱり行きませんなんて言えないし、なんて考えてたら、22時には車に乗り込み出発してました。22:15国立ICから中央道へ、90キロ〜100キロで順調に走行、23:30、24:40、双葉、辰野、で休憩、02:00恵那峡SAに到着、思い思いの場所で仮眠を取り、05:00には起床し、朝からカツ丼やら天ぷら蕎麦やら食べる方もおり、腹が減っては戦ができぬと私もラーメンをぺろりとたいらげてしまいました。
 06:00恵那峡SAを出発、06:30多治見ICで高速を降り、一般道を約1時間半走り08:05にゴール地点に到着(前回までのゴール地点より1.5キロ下流地点だそうです)。着替えを済ませ08:50いよいよスタート地点に。車を降りるとすぐそこには立ち立ちの瀬がみえます。同乗の宇田さんには「なんか、楽しくなってきた」と強がって嘘をついたものの、怖さと緊張で身体が硬くなっているのがわかります。周りを見るとみなさんリラックスして、経験、腕の差がスタート前から如実に現れているように思えました。ふと田中さんに目をやるとやはり緊張しているようです(そう、私と田中さんだけレスキューされる側なのです…)。目が合いなんとなくうなずきあい、怖いけど頑張ろうねと連帯感を確認。「さあ、遠藤君、肩慣らしにちょっと漕いでこようか」と太田さんに促され初長良川。とりあえずフェリーグライド。よし、思ったより大丈夫。と自分をだましていると、「そろそろ行こうか」と太田さんの声が。えっ?えぇー?まだ全然慣らしてないよぉー…(涙)と心の声が、「高山さんの後ろに着いて行って。3回はやるから頑張ってね」という声が遠くで聞こえた気がしました。前を行く高山さんが見えなくなります。1m近い落ち込みがあると聞いていたのですが実際目の前から消えると、恐怖に心臓をダイレクトに掴まれているように思えました。とりあえず漕いでいれば大丈夫、流れより早く力強く漕ぐ、自然とホッ!とか、ハッ!とか、フガッ!と声がでる。艇が回され後ろ向きになったもののなんとかかんとか沈せずにエディーへ。皆さんが下ってくるのを見ていると、田中さんが沈、すぐさま高山さんがレスキューへ、手際のよさにいつ沈してもこれなら大丈夫、と変に安心。続いて太田さん、坂東さんが沈脱、初めて見る光景にやっぱりやばいよ長良川、と恐怖に再び身体が硬くなりました。2度目のチャレンジもなんとか沈せずにエディーに。もう楽しさを抑えきれなくなって、すぐに3度目のチャレンジ、調子に乗るともうすぐに沈です。艇から抜けようとすると今まで経験したことのない速さで流されていきます。焦りながらも艇からはいでて高山さん、太田さんに助けられながらエディーへ。沈脱してやっと硬さがとれたのか、永江さんや、宇田さんに「一回くらい沈しとかないと可愛らしくないからね」と軽口もでるようになりました。
長良川 長良川 長良川
タチタチの瀬。余裕の横山さん タチタチの瀬に初挑戦の遠藤さん(中)と田中さん(右)

 ここからはもう必死に皆さんについて行くだけです。名前のある瀬、ない瀬、もう必死に漕ぎました。エディーに入って振り返ると自分が下った瀬が不気味に笑って見えます。こんなところを下ってこれたんだとあらためて感激し、やっとこさ下って来た瀬で、ホールで、楽しそうにサーフィンしたり思い思いに遊ぶ皆さんに、オレも絶対うまくなってやると、今日のところは尻込みしながらも決意。終盤まで沈せずに来た私に浦辺さんや横山さんが絶好調じゃんと声をかけくれる。普段なら沈している場面でロー・ブレイスでなんとかリカバリーしたり(なぜか?皆さんにはおもいっきり笑われましたが)田中さんは流水で初めてロールを決めたり。終盤何度か沈はしましたが最後のぶつかりの瀬までスリリングでパワフルで楽しい長良川を満喫しました。13:15ゴール。明日の木曽川は景色はいいけどおとなしい川というイメージ。明日も長良川でやりたいな、と思っていました(だけどこれが大間違い)。夜は飲んで食って23:00には寝ました。 長良川
遠藤さんゴキゲン!
長良川  テントを張った桃太郎公園を06:50に出発、07:05にゴール地点着、07:40に木曽川ツーリングスタート。今までのどんな川より広い、穏やかに見えた流れも浮かんでみるとパワーがあり速い。思っていたのと全然違う。スタートしてすぐに最初の瀬が見えます、音も聞こえます。返す波が海みたいです。瀬に入ると波は前からだけじゃなく横からも!「なんだよこれ」声に出してました。波にタックルされてるようです。波が来るたびにハンドオフ(タックルして来る敵を手で払いのけるラグビーのテクニックです)する気でパドルを波につきたてました。落ち込みとかはないのですが、とにかくすごい、正直怖い。しかし一段落ついてまわりの景色を見ると本当にすばらしい。いくつかの瀬を越え、予定のゴール地点へ。思ったより早く到着したので結局桃太郎公園まで行くことになりました。皆で写真をとったり瀬を越えたり08:45今度こそ本当にゴール!!達成感と終わってしまった寂しさが入り混じりましたが、来年への意欲がふつふつと湧き上がってきました。
日本一!
木曽川 木曽川 木曽川
木曽川は本当に素晴らしい景色でした ホッと一息

 長良川も木曽川もタイプは違いますがすばらしい川でしたよ。タイトルをつけるとしたら『楽しいじゃん長良川、おっかねぇじゃん木曽川』。こんな感じでしょうか。正直、来年もまた行きたいなと思いました。絶対にロールもできるようになりますから宜しくお願いしますね。あぁ楽しかった。ありがとうございました。

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