ストリーム便り:10/4(土)〜5(日) 那珂川慕情〜2008年ファイナルツーリング@戸川さんの投稿文です
 那珂川と言えば森詠著『那珂川青春記』を思い浮かべる。60年安保に揺れ学生運動が盛んだった頃の、川べりの町の高校生たちを活写した青春小説で、同世 代で時代の空気をともにした私にはセピアカラーで甦る一篇。…その舞台となった黒磯から35キロほど南下した烏山が出発地。聞けば芝田パパさんは下流域の 那珂湊で育ったそうである。さて、キャンプ場で着替え、到着地へ車の回送を終えて青い空の下、出発したのは11時。 
 遠藤洋子艇が先導し、カナディアンレッド艇、ファルト2艇、ダンサー等シングル艇が続き、しんがりはカナディアングリー
ン 艇。下り始めて30分経ったろうか、初めての瀬らしい瀬に心躍らせ私がバウを漕ぐグリーン艇はド真ん中から突っ込んだ。スターンは村井尚子さん、セカンド は小5の前畑美智(みさと)ちゃん。二つ目の波を受けて横向きに。「おっ、やば」と思った一瞬! 扇を返すようにひらっと…それはスローモーション映像を観るように眼の中で景色が舞う。寒い寒いと言いつつも勘の鋭い美智ちゃんは艇に掴まりガンバル。な めてかかった私の失敗。漂流する弁当たちを回収し、その後30分ほど下り予定外の上陸で昼食に。私のおにぎりは水をかぶってパー。それはともかく、しばし パドリング談義が弾む。今回初参加でファルトの前に乗る、谷口さん紹介の前畑パパさんは楽しい人だ。後ろの谷口さんの厳しい指令に「右のお尻に力を入れ ろって言われても戸惑いますよ。気合ならわかるけど…」とボヤき、「体育会系じゃなく、ちゃんとした体育大学(出身)デス!」と笑いを振りまく。食後、艇 を替え再び川下り。奥多摩で自信をつけた大池さんはファルトからFOXへ。が、いつまで経っても下りて来ない。スプレーカバーの装着に手間取ってたが、果 たして…「くるくる回ってまっすぐに行かないんですよ」と苦笑い。はじけていたのは子どもたち! それぞれカナディアンに乗った美智ちゃん、仁花ちゃんの「よいしょよいしょ」の掛け声はまるでペーロン競争。艇を操る遠藤哲さん、尚子さんらへの励まし に? いやいや、のんびり行きたいのに、さぞ困ったであろう。一方、友花ちゃんはシングル艇でスイスイ。ふむ、子どもの順応性には脱帽だにゃあ(あっ、ネ コ語なってどうする!)。
那珂川1 那珂川2 那珂川3
那珂川7那珂川8
 紅葉前のヴィリディアングリーンに染まる水は美しい。「スイカの匂い…」って誰かが。「アユがいる証 拠よネ」は大塔さん。釣り人が多く、あとで聞いた話だが、この日は釣り宿の予約も取れないほどだったとか。到着地へは2時半、休憩を除き3時間・約10キ ロのパドリングであった。着くや「夫婦で漕ぐと離婚の原因になるンだよね」と哲さん。えーっ、遠藤家のことじゃないだろ!? しばらくクールダウン。泳い だり艇を替え遊んだのち日帰りの遠藤夫妻と別れ、キャンプ地へ。回送に1時間余を要したので戻れば6時過ぎ。陽はヴァーミリオンの輝きも失せ秋情暮色、 キャンプ設営を急ぐ。子どもらの食材の買い物組を待ちわびる姿は、母の帰りを待っていた遠い幼時に重なる。待望の乾杯でディナーが始まった。野菜スープで
温もったところで、ジャーン“仁花と歌おう!”の開演。お疲れ気味の歌姫でしたが、小冊子の楽譜を手に皆で「世界に一つだけの花」等をしっぽり?シングアウト。 料理は続いて大根おろし添えのメインディッシュはジュージューのサンマ、さら
に煮込みうどん、グルメも極まれりのマグロのカマ焼…デザートは焚き火を囲んで栗と焼き芋。「お主、何者ぞ」と忍者ごっ
こ で棒を振り回していた少女らもいつしか眠りについたようだ。満点の星を仰ぎつつ、ぱちぱちはじける火を囲んで水野さんらと芸術論やら。「こういうの久しぶ り」と大塔さんや尚子さんら。なぜか気になっていた谷口さん差し入れの赤ワインを探し出し飲む。秘匿品を見つけた思いからか、妙に旨かった…0時半お開 き。翌朝、食事・後片付け・集合写真撮影ののち9時半出発し、途中「道の駅かつら」・守谷SAに立ち寄り2時半無事帰着。気田川、犀川、それ以上の詩情性 豊かな素晴らしい川だった。「瀞場が長くて疲れた」とは宇田パパさんの言、それは皆が楽しめるフィールドという讃美の言葉と受け止めたい。


ストリーム便り:11/2(日) 「アクアブルーカヌー体験教室」を終えて @大塔さんの投稿文です
 10/20「アクアブルー&総合福祉センター」館長との立ち話の中で「11/2 のこどもまつりの時に、14〜15時でカヌー体験を出来ますか?」との打診を受けました。竹森会長に相談したところ、クラブ員が確保出来ればとのことでしたので、メン
バーメールで募集。事前に先方との打合を和田さんと大塔で行い実施要項を決定。ヘルメットは着用、ライフジャケットは衛生面・水着・水深95cmということから着用しないことにしました。
  当日は14名もクラブ員が揃い心強かったです。昼食後ポロ艇をテラスで洗剤で洗い、プールサイドに運び入れ準備完了!13:30受付開始。すぐ募集定員の 30名に達し、数名お断りをする程でした。館長が「すごいねぇ〜」と驚かれていました。14時からは1回20分 10人3回で、子供28名、大人2名がご 参加。パドルの動かし方を教えてから後ろから押し水の上に送り出すと、すぐに皆さんカヌーを楽しんでいました。なお、50mプールの残りの2コースでは普 通に泳いでいる方もいたため、その邪魔にならないようにクラブ員4名はプール内に入り、コースロープの脇でカヌーを押して向きを変えたりしました。他メン バーはプールサイドで監視とアドバイス。スムーズにそして安全に進めることが出来ました。予定通り15時に終了し艇をテラスに運び出し一旦解散。その後 16時迄は「遊んで帰って下さい」との館長のお言葉に甘え、各自楽しみました。童心に帰りスライダーを楽しむ人、泳ぐ人、ジャグジーに入る人…etc.
 16 時から艇を積み込み西永山のプールへ移動、片付け後解散。お手伝い頂いた皆さん、当日の仕切りをして頂いた和田さんありがとうございました。後日、館長よ りカヌークラブの皆さんに宜しくお伝え下さいと伝言を頂きました。評判が良くまたお願いする事もあるかもとおっしゃっていました。今回を足がかりにして、 カヌークラブがアクアブルーで練習が出来る方法がないか考えてみたいですね。
アクアブルー1アクアブルー2

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