秩父長瀞に行ったのは、これで3度目になる。最初は、40年も遡る入社後3年ぐらい経ったころの職場の親睦旅
行会である。今日のように、鉄道、道路が整備されていたわけではなく、また、自動車も少なかった。秩父札所めぐりの古刹を3箇所ぐらい拝観し、岩畳を歩き
まわった1泊2日の旅で、非常に遠かった思い出となっている。 二度目は、埼玉県と山梨県を結ぶ国道(140号)の難所で戦前から計画されていた
雁坂トンネルが戦後50年を経て開通し、両県の交流が話題となった時期で10年ちかく昔となる。この時は、圏央道入間から関越鶴ヶ島に入り花園から国道
140号線を、長瀞の岩畳、秩父まつり会館の屋台見学、道の駅「大滝温泉」で休憩そして雁坂トンネルを通り塩山から中央道にのり日帰りコースで十分余裕の
行程であった。 三度目は、今回のツーリングである。冬眠から覚め、むずむずしてきたところで、カヌークラブの今年最初の流水講習が長瀞ツーリングである。4月21日(土)の日帰りコース、参加者は、岩越、宇田、浦辺、遠藤哲、佐々木、高野、水野、芝田(保)、芝田、村井の10名。 6時、多摩モノレール横のファミリーマートに集合、朝食を買い腹ごしらえ、出発時刻になり芝田車はドライバー交代、水 野さんにお願いする。峠越えのカーブの多い道と聞いていたので気軽にお願いしてしまった。山道の途中で、腹痛によるトイレ休憩、運よく民家のトイレを借用し事なきを得たようだ。299号線に入り道の駅「あしがくぼ」で休憩、秩父の街を抜け 長瀞へ、秩父鉄道「親鼻」駅を過ぎ川原の駐車場に到着。艇、装備を下ろす。ツーリングの途中で昼食有りと聞き食料、水、浮力袋を艇に入れる。車回送中に初級者の慣らし漕ぎをさせてもらった。
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冬眠明けのせいか艇は安定しない、それよりも自分自身が非常に緊張しており動悸がおさまらない。フェ
リーグライドの練習をし、どうにか艇に慣れてきた。回送者が戻り全員集まったところでミーティング、遠藤リーダーから安全確保のための基本レスキュー、
コース取りで、最初の「ステミの瀬」は1メートルほどの落差があるけれど直進すれば問題ないこと、「コタキの瀬」では、スカウティングする等詳しく説明を
受け、10時ツーリング開始となった。 最初の「ステミの瀬」は無事何とかクリアー、「セイゴの瀬」も通過、この頃から、瀬の音が一段と大きくなってきた。「コ タキの瀬」の音である。
スカウティングのため艇を降り、瀬にそって歩き遠藤リーダーの説明を聞く。瀬が3段になっており万一沈脱したら、3段流されるので下流に足を出し障害物と
なる岩を蹴れる様に流されることと念を押される。川幅は、狭く両側岩となっており水の流速は速い。ライン下りの遊船が通り始める。ツーリング開始時の緊張
感が頭をもたげてきた。遠藤リーダーからは、リラックス、リラックスと肩を揉んでもらったが結局、自分1人ポーテージすることとした。皆は、1人も沈する
ことなくクリアーされた。私の艇は、遠藤リーダーが下ろしてくれた。 その後は長い瀞場で、気分的にも大分リラックスしてきた。岩畳を見上げながらゆっくりと下り、途中、遠藤リーダーの指 導により、初心者はフェリーグライド、上級者はストリームイン・アウトの練習をしながら下った。勿論、楽しい昼食を川原 で採ったことは言うまでもない。「クツナシの瀬」を通過、13時30分ごろゴールした。 帰路も道の駅「あしがくぼ」で休憩、そこまでの道すがら、芝桜祭りの看板と人ごみを見たが、交通渋滞にも巻き込まれず無事、西永山複合施設に着き解散となった。 ドライバーの皆さん、峠越えのくねくね道の運転有難うございました。 遠藤、岩越両リーダー色々面倒かけました。お疲れ様でした。でも、また面倒かけますので宜しく。次回チャンスがあれば「コタキの瀬」挑戦をおもいながら筆をおきます。
コタキの瀬は、かつてのパワーがなくなったとはいえ、やはり長瀞一番の難所でした。文章を拝読すると、芝田パパさんが初めての長瀞で味わった恐怖感、緊張感、葛藤などが伝わってきて、思わず手に汗を握ってしまいますね。 ツーリングリーダは、スキル的に事故リスクの高い方へは、初めからポーテージや安全なルート取りを指示します。が、本人の気持ちが重要な選択指標であることは間違いありません。これからも適切な選択をしてまいりましょう。 また、いつでも機会を設定いたしますので、是非リベンジを果たしましょう! |