エディ便り:松戸カップ報告@遠藤哲さんの投稿文です

 12月23日クリスマスツーリングを終え何気なく携帯を開くと着信が10件以上入っ ているではありませんか。「おっ、なんだ。まいったなぁ、モテだしたか?」なんて少し思いながら、一応こっそりと履歴を見てみました。画面を見ると、徳さ ん、徳さん、徳さん……そう、徳さんのオンパレードです。何事だ?と思いすぐに折り返しましたがなかなか捕まらず、逆に徳さん
から掛かってきても気が付かなかったりで、結局連絡がついたのは夕方でした。
 「1月8日に江戸川で青梅市カヌー協会の方々とカヌーをしたいから体を空けてくれないか?」とのことでした。私もあま
り考えず「えぇ、大丈夫だと思いますよ。」と簡単に答えていました。「じゃあ、資料を送るから、詳しいことはまた!」と
電話は切れました。
 資料?なんだ、資料ってと思っていたのですが、そういえば電話で「なんとかカップ」とか言っていたような?
 次の日、早速届きました。資料が。「第24回松戸市長杯争奪クラブ対抗カヌー競技大会要項」でした。これって松戸カッ
プの事か、徳さんはオレに松戸カップにハイビックスの2人乗りで出ようっていってたんだぁー。
  タイミング良く徳さんから電話が入りました。「洋子ちゃんも出られるようにしといたから、大丈夫だよな。」「まぁ、大丈夫じゃないですか」勝手に答えてい ました。ハイビックスの1人艇を貸してくれるということでした。帰ってきた洋子に、「なんか松戸カップに出るみたいだぞ、お前も。」と言うと、かなり驚い ていました。
 1月8日、徳さん邸に4時半集合です。ハイビックスを2艇徳さんのマークUに積み込み徳さんの奥様お手製のおにぎりをいただき、車 の鍵と快眠打破という眠気防止ドリンクを手渡されました。(国立の家から横浜の徳さん邸まで助手席でいつものように遠藤洋子には寝てもらい、徳さん邸から 松戸までは洋子に助手席で寝ずにがんばってもらって私は後ろで寝ていこうという目論見は脆くもやぶれさりました)「遠ちゃん、運転大丈夫だよな。」という 徳さんですが、カテゴリーとしては同じ高級車でも遠藤家の軽自動車とマークUでは大きさがかなり違うので緊張の運転となりました。会場が近づくにつれ艇を 積んだ車がちらほら見えます。が、良く見るとシーカヤックがほとんどです。近くに良いスポットでもあるのかなぁ、と思っ
ていたのですが高速を降り てもなんとなく近くにいます。 どうやら遅めの到着だったようです。乗艇場に近い第一駐車場はもういっぱいでしたが、徳さんの交渉で乗艇場に近い第一駐車 場の一番いいところまで車を入れてハイビックスに空気を入れる僕達。周りを見渡すとシーカヤックの多いこと多いこと。やっぱりさっき見たシーカヤックはこ こに来てたんだぁ。と、ちらちら周りを見渡していると、いつの間にかハイビックスの周りに大勢の見物人が集まってきていました。シーカヤックの人はもちろ ん、川の人たちにも骨組みがないのに強度のある艇ということでめずらしいらしく色々な質問をされました。(松戸カップには400艇近くエントリーしていま したが注目度はトップクラスでした。これ、本当!)
松戸1 松戸2

 無事セッティングも終え、やじ馬達の質問にもひとしきり答え、少し時間もあったので3人でい ろんな艇を見て歩きました。川で見慣れた、ポリ艇、スラローム艇、ワイルドウォーター艇1人乗り、2人乗り、カナディアン、ファルト、見慣れないシーカ ヤックやアウトリガーのついた艇、静水用のレーシング艇などほんとうにさまざまな艇がいて見ているだけでも楽しい気分になってきます。この400艇が松戸 市の江戸川往復路約6キロを一斉に漕ぎ出すんだから相当な迫力だろうということは容易に想像がつきます。プラプラ歩いていると、もう何艇も川に入りウォー ミングアップを始めていました。僕らも早め
にいきますかということになり、ハイビックスを浮かべました。川とはいえ、もう河口に近いのでしょう、ほとんど流れは無い
ように思えます。正直、どっちが上流で下流かわかりません。徳さんと息を合わせパドルを操っていると思っていたよりスイ
スイ進みます。いけそう!優勝とかしちゃうかも!軽くハイになっていました。
 ほとんどの艇が川に入っていました。スタートまであと5分、早い艇(レーシングやシーカヤック、ワイルドウォーター等)
が前、中盤にスラ艇などが、僕らは、最後尾からのスタートになります。
  号砲一斉、今まで静かだった川面が400艇分のパドリングで波立ちます。波で思ったよりも進まない、腕に必要以上に力を入れてしまっている。まずい!と思 いながらも周りにおいて行かれる訳にはいかないという気持ちが空回りさせていく。ふと、前を見ると徳さんが同じペースを保って漕いでくれている。やっと落 ち着き、徳さんに合わせて漕ぐ事ができました。1人でがむしゃらに漕ぐより2人で力を合わせた方が断然早い。これから約6キロ時間にして約1時間僕らは休 むことなく互いに励ましあいながら漕ぎ続けました。レースの結果は全体で280位くらい、二人乗りのファルトボート部門で26艇中11位でした。そして遠 藤洋子。女子ファルトボート1人乗りの部で、な、な、なんと優勝してしまいました。拍手!!(※洋子注:2人中の1位です…)
松戸3 松戸4

 横浜に帰ってから は、徳さん邸の近くのとても魚が美味しい居酒屋さんでご馳走になり、本当に楽しい一日でした。それにしても徳さんの60過ぎてこのパワフルさ!一日中喋 りっぱなしの漕ぎっぱなしの飲みっぱなし。見事すぎます。来年もまた行きましょうね、宜しくお願いします。
 多摩市カヌークラブとして来年参加す るのもいいですね。まったくの静水ですので誰でも参加できると思います。1月ということで朝の気温はとても寒いですが、漕いでいると陽の下でとても暖か く、いや、暑いくらいですし、なにより新年を迎えてまだ一週間というタイミングでの大会参加は清清しい気持ちと、カヌーへの今年一年の闘志(?)をかきた ててくれます。終わったあとの豚汁もおいしいし、ホント、楽しいですよ。



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